刺身の上にたんぽぽ乗せる日記

プログラミングしたり、自販機の下に落ちてる小銭を集めたりしてます

ネットでのコンテンツ配信

http://nikkeibp.jp/sj2005/column/a/17/index.html

前の記事を書いてふとこの上のページを思い出した。大前研一曰く、TV局はこれからグローバルで云々ということらしい。


じゃあ実際どうなのよ?俺、金払ってFox見てるんだけど。MAD TVとSimpsonsしか見てないけど。ネットで(あわよくばタダで)番組一杯見れるなら嬉しいね。

で、前の記事で書いたBBCがやってたネットで番組を流す実証実験時の仕様は、

  • その時期にBBCで放映している番組の一部をP2Pで配布
  • 一週間くらい前からダウンロード可能
  • ただしMSのDRMがかかっているのでTVで同じ番組が放映されるまでは見れない
    • 当たり前だけどDRMのチェックはP2Pではなくサーバでやる。こちらは負荷的には問題ないとのこと。
  • TVの放映から2週間後以降は見れない

と、VoDというよりはタイムシフトのほうが近いイメージ。これでも色々と面倒臭い話があるとのこと。

注)タイムシフトってはてなの説明見たら録画しながら再生って書いてあった。ここでは「番組が放映された時間とユーザがその番組を見る時間が違う」と読んでください。放映された番組をビデオ録画して後で見る、とか。

権利関係がTVでの放映とは別になる

日本の局とかは知らないけど、BBCは番組制作会社から放映する権利を買い取るわけだが、「放映する権利」「ビデオとして販売する権利」とか色々とその媒体によって契約が違うそうだ。つまり、ネットワークで流す、ってのは契約が別になるらしい。
しかも番組制作会社ごとに契約体系が全然違うらしくて、今まで放映してきた過去の番組までなんてやってらんねーYO!とのこと。


この実証実験がVoDではなくタイムシフト的な仕組みなのは、この実験で流すコンテンツをより多くするために「VCRと同様にタイムシフトですよ!しかも2週間経ったらゴミになりますよ!」とコンテンツホルダーに説明できるように、っていう政治的な理由な気がする。


これから流すものに関しては契約すりゃあいいけど、過去の番組を全てVoDで見れる、という夢は遠い。

税金の問題

「俺も見たいんだけど、アカウントくれない?」って聞いたら「イギリス国民じゃないとだめなの」と言われた。
受信料+国からの税金で運営されているので、イギリスに税金を払ってない俺には見せてくれないらしい。

これを踏まえた上で、大前研一の3ページ目の、

現にそういうことをやっている企業が海外にはあって、せっせとNHKの番組をコーディングしてはネット上にリリースしている。もちろんそれは無料で視聴できる。

を見るととても腹立たしい。まぁ、TBSとかフジTVとかはいいんだろうけど。

ちなみにデジタル放送は国によってフォーマットが微妙に違うらしい。「なんで?」って偉い人に聞いたら「政治的な理由」という答えが返って来た。そうですか。

昔の番組が再生できない

昔のドラマやコメディスケッチとか見たい人は多いけど思うけど、どうやら当時使っていた機材が今では手に入らなくなり、デジタル化できない、とのこと。
最悪の場合、フィルム自体が見つからない、とか。お前らの管理体制はどうなってんだ、と問いたい。

インフラのコスト

前の記事にも書いたけど、従来は電波塔とかからびびびーと出てたものが全部ISPを経由して流れることになる。今回のは実証実験だったからユーザ数的に問題無かったんだろうけど、一般公開するとなるとISPはブチキレだろう。っつーか、俺だったらブチキレ。

まとめ

なんつーか、道のりは遠いなぁ、という感じ。
ただ、ここらの問題の洗い出しができているBBCを他のTV局も見習うべきだろうな。うん。