刺身の上にたんぽぽ乗せる日記

プログラミングしたり、自販機の下に落ちてる小銭を集めたりしてます

秋葉で初めてのメイド喫茶へ

以前PCを組むと約束した子と連れの計四人で秋葉へ。組んだPCの足りないパーツはディスプレイとマウス。俺はDVD-RとCD-Rがきれているのに加え、母の日ということもあり、Web-camでも買って、たまには元気な顔でも見せてあげようかと思ってたわけです。普通にあきばお〜とフリージアにでも逝けば揃うだろう。
すぐ終わるな、と思いきや、「メイド喫茶へ言ってみたい」との希望が挙がった。俺も逝ったことねぇよ。


第一な、ちょっとなんか違うだろ。男女四人組であそこに逝くのはなんか違うだろ。
それにな、俺の立場にもなってみろ。
「あー、あの四人組で一人キモイやつがいる。あいつに嫌々連れられてきたんだろうな」
とか周りからの視線を受け、刺すか刺されるかの空気が醸し出されるし。
客観的にメンバーを観察して見てみると、女性陣は服飾の専門。おしゃれ系。もう一人の男は先輩のプログラマだけど、いたって普通にさわやか系。昔テニスやってた。で、俺。高校時代はコンピュータ部。なんか俺違うだろ、な?俺だけ世間から踏み外しているだろ?


そんな思いをしたりしなかったりしながらも、生メイドというものを見てみたいという好奇心には勝てない。
そう。よく考えてみると生でメイド服なんて見たことない。
「ねー、メイド服買ってぇー。見たいでしょー?」
と言われたことはあったが、
「安いやつは嫌だから、この5万のやつ」
と続き、全身全霊を込めて却下した。逝ってよし。
それに加え、小心者の俺は一人で行く勇気はないわけで、この機会を逃すと当分逝く機会はない。
そんなわけで喫茶行きを快諾したわけである。


買い物が終わりメイド喫茶に到着。一時間ほど待ち入店すると、
「おかえりなさいませ」
の歓迎。あらかじめ他の客がそう言われていたのを見て知っていたわけだが、いざ自分が言われると思いっきり吹き出しそうになる。やばい。この空気についていけない。
しかしここで吹き出してしまえば女の子としても気まずい。彼女らは仕事でやっているのだ。ここは俺も大人になりご主人様をロールプレイしなくてはならない。しかし逝き過ぎて「俺のものを・・・」とか言ってはならない。「お客さん、うちはそういうお店じゃないんですよね」と奥のほうから怖い人が出てくるかもしれないからだ。
そして次に、周りの男どもからも睨まれるからだ。やばい。超テンションを張りまくらないと吹き出しそうだ。

通されたテーブルはステージの前。前というか、ステージにメイドさんが立ってたとしたら、俺とメイドさんの距離が50cmもない。近すぎる。なんかいきなりイベントとか始まったら特等席というレベルを通り越して気まずい距離だ。なんだ、これ。そういう恥辱プレイ?俺ご主人様なのにプレッシャー受けてる。

お手拭から異臭がする説(香水か何か?)が挙がったが、飲み物が割高であり、メイドさんがいて、BGMが怪しくて、店内の装飾も怪しげ、という全体的なアトモスフィア自体を除けばいたって普通な喫茶店である。まぁ、普通の喫茶店のために1時間も並ばねぇけどな。
「私、なんかもっと特殊なお店を想像してた」
うん。俺もなんかよくわかんないけどすごく素敵な妄想を巡らせてた。
「飲み物を出した後にスカートの端を引っ張って丁寧にお辞儀するのかと思った」
なんかちょっと違う方向の妄想してたけど、それも優雅な感じでいいね。うん。


店内を見渡すとメイドさんがお客さんと話している姿が見受けられる。しかし、俺がこうしてメイドさんと「えーっと、カラメルラテを」以外の会話を未だ交わせていないのは、話かけるというのはお店のサービスの一部でないのか、または俺がキモ過ぎるかのどちらかだ。流石に後者はないだろう。多分。
「なんかせっかくだからメイドさんと話したいね」
「何話す?」
俺の持ちネタはゲーム全般、漫画、そしてコンピュータだ。何について話すのよ?
『ねぇねぇ、俺と一緒にbusin0やらない?』
『昨日キマイラ読んだんだけどさぁ・・・』
『ねぇねぇ、L2とかL3とか興味ある?』
とかだめっぽいな。
ここは当たり障りの無い世間一般についてのトピックだ。
「日本経済についてとか。日経平均が11000割れした件に関する考察について、とか」
まぁ、なんつーか、やっぱり無理だ。


こうして考えると、メイド喫茶では平均的なレベルと比べて社交性が無い人間が集まると思われるわけだが、一部恐ろしく社交性を発揮している者達がいる。仮にここをスターバックスに置き換えてみよう。店員をナンパしていることに他ならない。すげぇよ、お前ら。正直尊敬する。っつーかむしろお前らは何者だ。いや、何者でもいいんだけど、お前らの社交性を少しわけてくれ。本当に俺、社会から取り残されそうだし。


その後メイドさんとプリクラを撮る撮らない議論や、メイドさんではなく、好きなコスチュームを着させた上でプリクラを撮るのもいいのではないか議論の末、結局何もせずに出ることとなった。
出る際には、
「いってらっしゃいませ」
と見送られた。いや、こっちもわかってたんだが帰り際ということもあり、緊張感が緩んでしまっていた。俯いて手で表情を必死で隠す。少し厳しすぎた。


正直な感想としては可愛い子のメイド服姿はとても萌える。素敵である。一家に一人は欲しいものである。ぜひとも明日から入籍していただきたいとも思ったり思わなかったりする。次回は是非ともプリクラを撮ってみたい気もするが、小心者の俺は一生可愛いメイドさんとプリクラを撮れる日は来ないだろう。うん。
で、お店自体だけど、別に俺は「ご主人様とメイドさま」プレイを楽しみたいわけではなく、普通にメイド服の女の子が見たかったわけだ。「ご主人様お帰りなさいませ」と言われても、むしろ逝き過ぎである。少なくとも俺の臨界点を、東海村をブッちぎって余裕で突破している。普通にデニーズの制服がメイド服になった感じでいいのに・・・、ってアンナミラーズを思い出した。



おまけ:

http://maidcafe.chu.jp/

によると、

街角のメイドさんに聞きました。好きお客様は?
好きなお客
1.普通にメイド喫茶を喫茶店として利用する
2.さわがない
3.マナーを守っている


とあるが、初っ端から「ご主人様、お帰りなさいませ」と言われる喫茶店を普通の喫茶店として使えねぇだろ。いや、明らかに。
「ちょっとミーティングルームが埋まってるから、外で打ち合わせするか」
と言って入る店を選ぶ際に、スターバックスの次に入らない店だ。スターバックスが喫煙可になれば間違いなくぶっちぎり単独トップに躍り出る。

なお、次回はLittle BSDに逝って見たいと思います。はい。