刺身の上にたんぽぽ乗せる日記

プログラミングしたり、自販機の下に落ちてる小銭を集めたりしてます

花婿募集中

同窓会の帰りに渋谷のセンター街前でたすきをかけた女に声をかけられた。
「花婿をさがしているんです」
それはそのたすきを見ればわかる。で、なんか撮影班とか近くにいるんでしょうか?
「いや違うんです真面目に探してるんです」
「今までは女友達と過ごしていて楽しかったんですけど、本当は自分は愛されたいってことがわかったんです」
「彼氏も今まではいたんですけど、私、中々素直になれなくて、好きだって言えなくて関係がだめになっちゃったんです」
なんか赤裸裸に話し続けるが、なんか携帯小説を読んでいるような気分になる。携帯小説ならばこういうところからハッピーエンドに続くんだろうけど、渋谷センター街前じゃどうしようもないチャラ男に捕まるのが関の山だと思う。
「もし私と結婚してもいいかな、と思うようであればこちらにサインしてもらえませんか?」
そこにあったのは水平な線が引かれた紙。すでに数名の名前が書かれているが、外国人の名前ばかり。のりがいいのが外国人だけなのか、それともみんな偽名で書いているのかはわからない。どちらにせよ、連絡先は聞かない。本当に真面目に募集しているのかはよくわからない。

途中で話をきくのに飽きてパンヤのコマーシャルを見続けて、側にいた酔っぱらいが近づいて来たので、その人*1に押し付けて、適当に切り上げて帰って来た。友人の一人は名前を書いてたけど。

で、あれは結局何のためにやってたんだろうか?連絡先が聞かれなかった所から、真面目にやってないとは思うんだが、もしかしたらこっちも冗談半分でやってるから、それで時間の無駄だと思って聞かれなかったのかもしれない。けど真面目にやってるとしたら、センター街前よりはもう少し誠実で真っ当な男がいる場所もあるだろう、と思う。

*1:既婚者だった