刺身の上にたんぽぽ乗せる日記

プログラミングしたり、自販機の下に落ちてる小銭を集めたりしてます

trick x logic 完全無欠のアリバイ 推理

まぁ、例によってネタバレまたはミスリード

とりあえず恒例の表。
今回は一応人物ごとにわけてみた。
https://spreadsheets.google.com/pub?key=0AvEmzqSHdIdcdHF0OElqQmUtQ0wtaXBMa1lvS1FZX1E&hl=en&single=true&gid=0&output=html

オレンジ背景のところが犯行時間。一応23:56の電話は、声真似ができそうな三男が犯人でなければ、本人であるという前提。

とりあえずそれぞれの人物ごとのアリバイについて考察。基本的に社長宅に行くことは全員不可能なので、まずは、社長が犯人の近くにいたと仮定する。

  • 長男
    • 他の従業員と犯行時間の間は一緒にいた
    • もし、社長が2号店にいた場合、途中でなんとか殺すことができたかは不明
    • 社長が2号店に来てれば、他の社員に見つかっているのでは?
      • 殺された24:00辺りに2号店にきた?それまでは何してた?
    • 25:00に2号店を出れば、発見時までには一応死体を移動できる
  • 次男
    • 一番鉄壁っぽい。
    • 仮に社長がカジノバーに来ても、6:00から1時間かけて社長宅まで移動になるので、結構ギリギリ。
  • 三男
    • 自宅に到着した後に、こっそりベッドを抜けて自宅で殺した?
    • さらに死体を往復一時間かけて移動?
    • ちょっと流石に気づかれるのでは...?
  • 四男
    • ワインバーのそばにいれば5分以内で殺せる?
      • 本社の場合、カードキーで入出の記録があるはず。
    • つかさをタクシーで届けて、さらにもう一回戻って、社長宅へ移動?
    • 足がない。タクシーに死体は乗せられない。

なんとかなりそうなのは長男と四男っぽい。

次に、一応社長宅に、時限式の殺人を行った可能性について。

  • トリックは不明。
  • 長男は社長の生存確認時間辺りに2号店に向かって出ているので難しい
  • 次男は行動が不明だけど、パーティ後からカジノバーにいくまで十分時間がある
  • 三男は社長の生存確認時間と片付け開始の間の1時間半以外は不可能。
    • 目撃証言については触れられていないけど、パーティ中に目撃されていない、とも書かれていない。
  • 四男は社長の生存確認時間と、つかさに10万渡す間、またはあいさつから二次会開始までの時間?
    • こちらもパーティ中の目撃情報なし
    • 二次会に遅れてきた、とかいてあるけど、どのくらいかは書いていない
  • 片山がいつ入ってくるか未確定なので、ちょっと怖いのでは?

時限式のほうはフェアじゃない感じがするので、メタだけど、除外する。

いくつかの疑問点について。

  • 23:56は社長の電話だったのか?
    • 社長の場合、何故こんな夜中に朝早くきてもらうように電話した?
    • 犯人の場合、何故朝早くきてもらうようにした?
      • 発見時間を7:00にするのに何か意味がある?次男と三男は早朝のアリバイがあるから?
      • 生存していると見せかけたかった?
  • 携帯は何故玄関にあった?
    • 犯人が玄関に置く理由は恐らくない
    • 死体をかついでいる間に落ちた?
  • 社長はどこにいったの?
    • 何故最後まわでいなかった?
      • 普通は締めの言葉は社長がするものでは?
  • 片山の役割は?
    • 強盗殺人の濡れ衣?
    • 窓が破られていることが重要?
      • 社長の死体を運びこんで、家の鍵をかけて出るには、どこか別のところからでなくてはいけない
      • 強盗があらかじめ窓を割ってくれていれば、そこから自然に脱出できる
      • 片山を信じるならば、密室殺人になる。信じなければ片山が犯人。
  • 片山が来なかったらどうしてた?
    • 強盗を自作自演?
    • 普通にそれで問題ないと思う。
    • ってことは濡れ衣を着させるのが重要?

2chのスレのほうを覗いてみたら、結構兄弟仲良く殺人、っていう説が有力な感じになってる。
正直なところ、今回の事件はそれほど制約が強くないから、長男と四男なら(四男はつかさを届けた後、家に帰っていることが確認されている)、普通に単独で可能なはず。9話やってきて、となんとなくわかってきたけど、推理というより、「どのような犯行だと自然か」というストーリーを語る必要がある。今のところ共犯のほうが自然かというと、別にそうでもない。
共犯説を採用すると、時間の制約が比較的楽になるのに加えて、三男が声真似と、片山と面識がありそうな四男という、いくつかの疑問点を説明できるんだけど、疑問点を説明するために、事件を無理に複雑化している気がする。
声真似は今回で一番気持ち悪い。三男はアリバイ的に犯行は難しいし、共犯がいたとしても、携帯をどのタイミングかで受け取って、さらに現場にどうにかしても移動させないといけない。深夜に誰かが三男の家にきて、携帯を社長宅まで持っていったかもしれないけど、家族に気づかれずになんとかなるのか?さらに、誰をどうフォローしようとしているかわからない。あえて言うならば、四男が24:00からカラオケ始めたから、アリバイをかためる目的?今回のトリックは殺害された場所が自宅ではない、ということを考えると、四男の23:30-23:56のアリバイ強化は、自宅以外で殺されたということがバレた上でないと意味が無い。三男の声真似と夜の携帯電話はred herringで、完全に無視していいと思う。

      • -

もう一回考え直し。犯人が演出したかった筋書きは、片山による強盗殺人。そのためには以下のことが必要。

  • セキュリティを切る
    • パーティ前の描写がないため、パーティの前に切られた可能性は消せない
    • パーティ前なら全員可能?
    • パーティ最中・後であれば、
      • 長男が超ぎりぎりで可能?
      • 次男は余裕でできそう
      • 三男は無理
      • 四男は二次会に遅れてきた時間がどのくらいかによって可能
  • 12時に殺害する
    • 片山と鉢合わないように、どこか別の場所で殺害。
    • 同時にアリバイにもなる
  • 死体を運びこむ
    • 長男のみ可能。

セキュリティが前もって切られていて、社長が家に帰った場合、オンにすると思う。その場合、「夜中にセキュリティを切る」と伝えてあったので、12時前くらいまでにはセキュリティを切る必要がある。
アカシャに、家に帰ったという証言があった、と書いてあったので、社長は、少なくとも19:00の段階では家に帰るつもりだったとする。

  • 社長は自宅に帰り、呼び出された
    • 呼び出されてから、12時までに切る必要がある。ちょっと厳しい
    • 通話記録が残るのでは?
  • 社長は自宅に帰り、誰かに連れ出された・拉致された
    • 犯人は直接社長宅に来ているので、自らセキュリティを切れる
  • 社長は自宅に帰らず、誰かのそばにいた
    • 電話の場合、通話記録が残るから、直接声をかけなくてはいけない。
      • アンフェアじゃないか?
    • 運良く自宅に帰らなければセキュリティを切る必要はない。
    • しかし、12時くらいまでうまく引き止められなければいけないという、不確定要素がある

さらにパジャマを着て死んでいたことに注目してみる。一応返り血とかあるだろうから、殺したあとにパジャマに着替させた場合、元々着ていた服から血を検出とかされるだろうから、殺された際にはパジャマを着ていたと考える。
パジャマを着ているところを殺したのか、パジャマを着せて殺したのかはよくわからない。前もってパジャマをくすねてくることは可能だろうけど、21:00から22:00に就寝するというスケジュールが知られているということも加味すると、犯人がパジャマを着せて殺したというのは不自然である。パジャマを着て23:30まで外出はしないだろうから、社長を拉致したと考えたほうが無理が少ない。

パジャマを着ていたであろう21:00から22:00の予定を見てみると、長男と三男は無理。四男は遅れてきた時間がわからないけど、恐らく無理。次男は実にしっくりくる。22時前に拉致して、用事が終わって23時にカジノバーに顔を出した、という感じか。

次に電話。拉致されているとすると、本人がのんびり電話をかけてくるわけがない。つまり、三男の声真似である。電話を次男から受け取る必要があるけど、家と社長宅は別方向だから、次男が21:30に社長宅を出発、三男の出発時間の22:00に受け渡し、という計算になる。電話を社長宅に持っていくのは、当然ながら夜中に自由に動けた長男になる。
そもそも電話は何のためなのか、というと、「この時間まで生きていた」というアリバイに加えて、「社長がこの時間まで自由の身だった」というカモフラージュだと思う。何故7:00に来るようにお願いしたかはうまい説明が思いつかない。

殺害がどこで行われたかについては、三男が22:00に本社、23:00にカジノバーに現れたことから、どちらかに絞り込める。カジノバーでは三男以外は何もできない。ただ、三男は外に出ていない。よって、本社周辺に社長を閉じ込めたと考えられる。四男が車を持っているとしたら、四男の車のトランクだとつかさをタクシーで送った説明もつく。

24:00に本社周辺にいたのは四男である。よって四男が社長を殺害。

夜中に行動できたのは長男のみ。1:00に二号店出発。三男の家に4:00到着。携帯を拾う。本社に5:00到着。死体を拾う。社長宅に5:30到着。7:00まで余裕を持って犯行完了。5:30ってちょっと明るい気もするけど。

何故携帯が部屋になかったかはやはり説明がまだできてない。

次に、犯人側からの論理で矛盾してないか考える。

  • 犯行を片山になすりつけたい
  • 片山が強盗に来る時間に社長を殺す必要がある
  • 片山に見つからないように外で殺す
  • 社長を家の外に出さなくてはいけない
    • 社長がパーティから帰るタイミングで捕まえる
      • ワンマン社長を23:30まで放置できるか?
    • 社長宅から拉致する
  • 23:30-24:30に殺害、後で社長宅に連れて行く
  • ここで重要なのは、拉致・殺害・戻すという3つのステップ
    • 全員どれか一つしかできない感じのスケジュールなので、アリバイは堅い

電話についてはそれほど自信のある説明はできないけど、もし片山がベッドの横をしっかりと見ていた場合の対策だと思う。もし片山の言うことを信じた場合、死亡時刻を考えると、アリバイ的に長男が死体を外から持ってきたという結論になる。で、電話がなかった場合、四男はアリバイ的に殺害可能かもしれないけど、電話があった場合、12時前後からカラオケが始まっているので、アリバイが強くなる。

今回の調書は、

  • 十一時以前に義男は社長の自宅に行った
  • 死亡推定時刻に智は社長を殺害した
  • 十二時直前に礼人は家政婦に電話した
  • 一時以降に仁は死体を運んだ

被害者を殺害した犯人は:佐伯 智