trick x logic 目の壁の密室 感想

ネタバレだらけ。
推理はこちら：http://d.hatena.ne.jp/kudzu/20100815/1281862441

とりあえず今回も正解。解説も非常に丁寧で、犯人を名指しした後に、坂井の犯行ができなかった理由なども説明していて、ちゃんとしているなぁ、と思った。というか、ブラッディマリーが糞すぎる。

若干想像と違っていたのは、西森はてっきり保険金のために岩代に偽装させたかと思ってた。
イタズラの犯人を捕まえるために、足が折れていると偽装するっていうのは、全然訳がわからない。誰かが窓の外を監視しているわけでもないし、西森が窓から出て行くことを期待している人物もいない。
イタズラの犯人が西森に捕まって、「あれ？どうやってここに来たの？」と不思議に思わすことくらいはできるかもしれないけど、それ以上に何かできるか、っつーとなんもできん。西森の目的がイタズラの犯人の現場で捕まえることであれば、特に意味が無い。

あと今回の坂井がだめだった理由はメタだな、と思った。「犯人は嘘をついているかもしれない」というのはあくまでも犯人のセリフだけにしか適応されない、というのが正しいルールみたいだね。これはちょっとメタだけど重要なルール。
坂井がだめだった理由は青田が巡回で西森に遭遇したと言っていない、とかのほうが、どちらかというと正統派な感じがした。アカシャのルールのほうがルールだから確実といえば確実なんだけどね。

今回は今までの作品の中では、一番物的証拠が多くて、一番答えに納得できる作品だったと思う。