ドローでベット
ドローでベットをするか、というのは大きく意見が別れるところなんだろうけど、セミブラフとしては大変有効なテクニックってのは間違いない。問題は、
- どのくらいの頻度で
- どのくらいの金額で
ってのがよくわからないから似たような構造のゲームで計算してみる。
- 強いカード、弱いカード、逆転カードの3枚のカードがある
- 強いカードは弱いカードに勝つ。逆転カードは最弱だけど、N%の確率で最強になる
- それぞれトップペア、セカンドペア、ドローハンド
- AとBに3枚のうち1枚ずつ配られる
- AはBの手札が見える
- Aが先にアクション
- Aはチェック/ベットする権利がある。Bはチェック/コール/フォールドする権利しかない。
- ベット額はNo Limit
- ポットにはすでに金額Pが入っている
AはBの手札が見えるから、自分に強いカードが来てる時と、相手に逆転カードがある時にベットするのが割と真面目なプレイ。けど、Equityを上げるには、たまに自分の手札に逆転カードがあって、Bに弱いカードがある時にベットしなくてはいけない。ブラフがごく稀であればBは問答無用でコールはできないし、捕まってもひっくり返せる。
B視点で弱いカードを持っていて、Aにベットされた。ベット額はBet。ポットはP+Betなので、オッズはP:P+Bet。Bet/P+2Betの確率で勝てればEquityがプラスになる。
Aが逆転カードでベットする確率が0%であれば、Bは弱いカードで確実に勝てないので、フォールド一択となる。
Aが逆転カードでベットする割合が、強いカードでベットする頻度1に対してMだった場合、Bは現状でAに勝っている確率がM/1+Mで、N%で逆転されるの確率を考慮すると、(M - MN%)/1+Mという感じになる。
つまり、Bは
(M - MN%) / 1+M >= Bet/P+2Bet
を満たせばコールするべき。
なので、Aは
(M - MN%) / 1+M == Bet/P+2Bet
を達成出来れば理想的になる。多分。
俺のBetは普段2/3Pくらいなので、それを当てはめると、(2P/3) / (P + (2P/3)*2) = 2/7 = 30%くらい
N%を典型的なフラッシュドローで大体1/6だとすると、
(5M/6) / 1+M = 2/7
5M/6 = 2+2M/7
35M = 12 + 12M
23M = 12
M = 0.52
つまりセミブラフは真っ当なハンドがある時の半分くらいしてもOKということになる。まぁ、よく考えてみたらピュアブラフとN%が関わって来るくらいで、対して変わらないんだけどね。
普段やってるようなルースなテーブルでマルチプレイヤーだとポットの額が変わって来るから、2コーラーで計算すると、
(2P/3) / (P + (2P/3)*3) = 2/9なので、1コーラーより28%多いくらいの頻度でブラフしてもいい。大体M = 0.66。2/3くらい。意外とセミブラフってしまくっても問題ないのね。